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会社案内

1.法人の概要

○会社名:株式会社 ウイング甘木
○代表者名:代表取締役 松岡 吉寛
○設立年月日:平成8年5月21日(農事組合法人設立)
       平成20年5月30日(株式会社化)
○構成員数:8人(専従)
○経営面積:90ha
○作付面積:水稲70ha、麦120ha、大豆10ha、黒米10ha、赤米4ha、モチ米15ha、アスパラガス90a、人参14ha、ジャガイモ14ha、
○作業受託面積:田植80ha、麦播種・除草剤散布150ha、
        ヘリ防除(水稲1800ha、大豆500ha、麦500ha)

2.当社の特徴

 株式会社ウィング甘木(以下「ウィング甘木」)は、「地域農業を支える担い手を育てる」ために設立した。地域や個人と結合した次のような特徴を持った組織である。
  水田の土地利用(貸借や作業集積)は、地域との信頼関係が必須
 ①個人の経営確立が基本
 ②土地利用調整は各地域に精通した個人が担当
 ③個人と法人の相互補完により、地域に根付く水田農業法人の実現
 ①気象変動に対応した技術の導入
 ②大型機械化一貫体系による省力化
 ③環境に優しい技術の構築
  20~30代の若者を経営内外の多方面から雇用し、人材を育成
 (土地利用型から新たな経営へ)
 ①無人ヘリ防除を核とした作業受託
 水田の作業受託から出発し、無人ヘリ防除を核とした作業受託の拡大
 ②人材を活かした野菜の取組み
 女性、若手を活かし、アスパラガス、ブロッコリー等野菜栽培の導入・拡大
 ③買取・販売など新ビジネスへの取組み
雑穀(赤米、黒米など)や稲わらの買取・販売や機械利用組合へのオペレーター 派遣等、新ビジネスへの積極的な展開

3.経営安定のための工夫

○ 当初は米の農作業受託、ヘリ防除による収入に頼ってきたが、いかに付加価値を付け、有利に販売するかを考え、ハウスのアスパラガスやブロッコリーの栽培、加工用人参、加工用じゃがいも等を導入し複合経営に移行した。
○ 経営の多角化を行うためには、はじめは何でも栽培し、良いものを作れば収入になるということ示した。特にアスパラガス栽培では女性の農業への参加を促し、経営発開することができた。
○ 今まで素人同然であった野菜作りも加工用野菜栽培からノウハウを学び、青果用の栽培へと面積の拡大を行っている
○ 農地の利用権設定は個人経営が行い、その個人経営から法人が農作業を受託する2階建て方式とすることにより、土地条件を考慮した顔の見える農地集積が可能となっている。

アスパラガス栽培のほか、トラクタ-、田植機、コンバインなど大型機械に積極的に乗っている。女性として九州で第1号となる無人ヘリ免許取得者もいる。
 次世代の担い手を育てるため非農家を含む若手7人を従業員として採用している。
出身 非農家 非農家 農家子弟 農家子弟 理事子弟 理事子弟 非農家 非農家
年代 40代 40代 40代 30代 30代 30代 20代 20代
前職 自動車
セールス
コンピューター
関係
運送関係 美容師 花屋 JA職員 建設関係 派遣社員
担当 油配送 全般 全般 ヘリ・野菜
油配送
その他作業
ヘリ防除
機械作業
その他作業
その他作業

4.生産技術の創意工夫

米・麦・大豆の高品質・安定生産、省力化、環境に配慮した取組に努めている。
気象変動に対応できるよう、プラウによる深耕、堆肥・わらなど有機物や土壌改良資材を投入し土づくりを徹底している。
水稲は低タンパク化を意識し、施肥量の制限や鶏ふん、油かす施用を行い、麦はタンパク向上のため緩効性肥料を活用し追肥を実施している。
水稲栽培において施肥・田植・箱施薬の同時作業による省力化や育苗・田植え労力軽減のため乾田直播の拡大に取り組んでいる。
 農機のメンテナンスは理事が中心に行っている。各作業シーズン前には農機具メーカーを招き、全員で機械整備や機械操作方法について、技術研修を行っている。

5.地域との連携

 ウィング甘木は地域の取り決めは遵守し、各集落で決められた品目・品種に従って作付計画・栽培を行っている。また、金川機械利用組合への運営支援により金川地域農業維持に努めている。
 田植や無人ヘリ防除などの作業が集中する時期には、すぐに地域の農家を臨時雇用できる体制を整えている。彼らはウィング甘木の準構成員的存在で、互いに作業を補完し合っている。
地元の金川小学校の農業体験学習を支援している。また、福岡市を中心に田植・収穫際を行っている。子ども達の農業理解を深めることは農業活性化や地域振興につながると考えている。




〈小学生へ農業の魅力を語る代表〉

6.更なる発展に向けて

○現在は、常時従業員9名とパート職員6名を雇用している。労災や雇用保険等の加入を充実させ、働きやすい職場環境を作り、組織の発展を目指す。
○定款にレストラン経営を揚げており、野菜の加工販売や直売所の建設も考えており、現在、人参はジュース用に栽培し、じゃがいもはポテトチップスの原料として供給し ている
○将来のために若手農業者が法人経営を担うなど、後継者の育成に努める。
○農業者戸別所得補償制度は活用しているが、補助金に頼らない経営を目指し、また負債は作らず、農業機械の有効活用や堅実経営を行うことで経営の安定を図る。
○地域にしっかり根を張り、さらに翼を広げ進化を続けていきたい。
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